安曇野ワイナリーの敷地には、南仏調のセンターハウスを中心にブドウ畑が広がっています。この安曇野の大地でブドウを栽培し、醸し、貯蔵する営みを実際に見ていただける施設です。ブドウ畑を吹き抜ける風、土の匂い、太陽の光の力強さに直に触れ、この地で醸されるワインの魅力を感じ、ワインをもっと身近に感じて欲しいと思います。
センターハウス前にはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネのブドウ畑が広がっています。ブドウの生育の様子や、実際の栽培の様子を直に見ていただくことで、ワインを少しでも身近に感じていただければと思っています。
良いワインは良いブドウからしか作れない、との想いで、日々、愚直にブドウと向き合い、地味な作業も誠実に行うことを心がけています。
また安曇野ワイナリーのワインは、「原料」、「醸造方法」、「味覚」までを総合的に厳しく評価する「長野県原産地呼称呼称委員会」の認定ワインに、2009年から毎年選ばれています。
ブドウの状態や天候を見ながら収穫日を決めます。日照時間により多少の前後はありますが、シャルドネは9月中旬、メルロは10月初旬、カベルネ・ソーヴィニヨンは10月下旬が収穫時期となります。
収穫はワイナリーのスタッフだけでは手が足りないので、お手伝いに来ていただける方を募集する場合もあります。たくさんの方に収穫作業を体験していただくことは、ワイナリーにとっても嬉しいことです。
自社畑では手摘みで収穫するため、低い位置にあるブドウの収穫などは腰が痛くなる作業です。ブドウの一房一房をよく見て、原料として適さない実を選別することで、品質のよいワインが出来上がります。
多くの場合、ブドウの収穫後はそのまま仕込み工程に入ります。
ブドウの房から枝を取り除く「除梗」。粒になったブドウを潰して果汁にする「粉砕・搾汁」。これらの作業は専用の機械で行います。ブドウでいっぱいになったカゴを機械まで運ぶのは大変ですが、この大変さのぶんだけ大きな収穫量ということになります。
ブドウから絞った果汁はひと晩タンクで落ち着かせます。
収穫時期のワイナリーはブドウの華やかな香りとともに、無事に収穫できた喜びと、これからの期待感に包まれます。
ワインの醸造の中でとくに重要なのが発酵の工程です。
発酵用のタンクに移された果汁には、酵母が添加されます。この酵母が、果汁に含まれている糖分をアルコールや炭酸ガスに変換します。これがワインの発酵です。
発酵させるのを早めにやめると糖分が多く残り甘口に、発酵を長く続ければ糖分が少なくなり辛口になります。また、発酵や熟成の過程で発生する香りは「ブーケ」と呼ばれ、テイスティングでは「ナッツ」や「チョコレート」などと表現されます。
発酵中は炭酸ガスの力により果帽(ブドウの皮など)が浮き上がってくるため、ピジャージュ(櫂入れ)を一日に2〜3回行ないます。
アルコールが発生したワインを貯蔵用のステンレスタンク、またはオーク樽に移します。
熟成が進んだワインには変化が現れます。味や香りはマイルドに、舌触りはまろやかに。とくに黒ブドウに含まれるタンニンは、熟成によって分解することで甘みをもたらします。
熟成の期間は様々で、フルーティな白ワインは熟成期間が短く、タンニンを多く含む赤ワインは長くなる傾向にあります。
出荷時期を迎えたワインは、自社で瓶詰めやラベル貼りをされたのち店頭に並びます。
いつもお立ち寄り頂きまして誠にありがとうございます。アップルワインを気に入って頂きまして嬉しく思います。ネットでご購入頂けますのでまた引き続きどうぞよろしくお願い致します。(2021/09/29 08:21:21)